2023年6月より、F-LINEプロジェクト中長距離輸送対応チームの取り組みとして「カゴメ株式会社(以下、カゴメ社)と株式会社日清製粉ウェルナ(以下、日清製粉ウェルナ社)」による「中継リレー輸送」を開始しました。また、「ハウス食品株式会社(以下、ハウス食品社)と株式会社Mizkan(以下、ミツカン社)」についても「中継リレー輸送」のテスト運用を開始しました。

カゴメ社と日清製粉ウェルナ社の事例では、従来、カゴメ社は関東エリアの工場から中部エリアの倉庫へ、日清製粉ウェルナ社は中部エリアの倉庫から関東エリアの倉庫へそれぞれ製品を輸送していました。
今回の取り組みでは中部エリアからのトラックと関東エリアからのトラックが中間地点である静岡県の新東名高速道路・清水パーキングエリアで落ち合い、ドライバーはトラックを交換して元のエリアへ戻り製品を納品します。

また、ハウス食品社とミツカン社の事例では、従来、ハウス食品社は製品を関東エリアの工場から中部エリアの物流センターへ輸送し、中部エリアの物流センターからは関東エリアの物流センターへ別の製品を輸送していました。ミツカン社もハウス食品社と同様に、関東エリアの物流センターから中部エリアの物流センターへ製品を輸送し、中部エリアの物流センターからは関東エリアの物流センターへ別の製品を輸送していました。
今回、関東、中部それぞれのエリアで二社の製品を混載したトラックが中間地点である山梨県の中央自動車道・双葉サービスエリアで落ち合い、ドライバーがトラックを交換して元のエリアへ戻り製品を納品します。

これら二つのモデルとも、中間地点でのトラックを交換する「中継リレー輸送」を行うことにより、従来は一泊二日の運行を行っていたドライバーは宿泊することなく、自宅に日帰りできるようになります。また、積載率の高い状態での輸送が可能になることでいわゆる「帰り荷」の問題についても解消されます。

F-LINEプロジェクトの中長距離輸送対応チームでは他のルート、荷主様での「中継リレー輸送」も検討中です。また、中継リレー輸送以外でも幹線輸送の課題について、鉄道や船舶を活用した取り組みも始めています。

F-LINE株式会社はプロジェクトの活動を通じて、間近に迫った2024年問題を克服すべく、今後もF-LINEプロジェクト参加各社との連携を強化してまいります。

■カゴメ社と日清製粉ウェルナ社の事例

■ハウス食品社とミツカン社の事例

 
■中継地でのドライバーによるそれぞれのトラックの鍵の受け渡し

※F-LINEプロジェクト
食品物流の諸課題に対して食品メーカー協働で検討するプラットフォーム。(2015年発足)
参加メーカー: 味の素株式会社、カゴメ株式会社、日清オイリオグループ株式会社、
株式会社日清製粉ウェルナ、ハウス食品グループ本社株式会社、株式会社Mizkan

 
F-LINEプロジェクト(第2期)の活動